「TOPIKを受けてみたいけど、自分は何級から目指せばいいのかわからない」——そう感じている方は少なくありません。TOPIKには全6級があり、試験もTOPIK IとTOPIK IIの2種類に分かれています。まずレベル体系を正しく理解することが、効率的な学習への第一歩です。この記事では、各級のスコア基準・難易度・学習期間の目安を整理し、自分に合った目標級の選び方を解説します。
TOPIKのレベル体系——IとIIの違い
TOPIKは大きくTOPIK IとTOPIK IIの2つに分かれています。試験は同日に実施されますが、受験する試験によって取得できる級が異なります。
TOPIK I(初級)
- 対象: 1・2級
- 試験構成: リスニング30問(約40分)+リーディング40問(60分)
- 満点: 200点
TOPIK Iは初学者向けの試験です。日常的な語彙や基本的な文章を理解できるかどうかが問われます。文法や語彙の難易度は比較的低く、韓国語を学び始めた方が最初の目標として設定しやすいレベルです。
TOPIK II(中・上級)
- 対象: 3・4・5・6級
- 試験構成: リスニング50問(60分)+作文4問(50分)+リーディング50問(70分)
- 満点: 300点
TOPIK IIは中級以上を対象とした試験です。リスニングとリーディングに加え、作文(쓰기)セクションがあるのが大きな特徴です。社会的・ニュース的な内容も出題範囲に含まれ、より幅広い言語運用能力が求められます。
級別の詳細解説とロードマップ
1級|スコア80〜139点(TOPIK I)
難易度: 入門〜初級
学習期間の目安: ハングル習得後3〜6ヶ月
基本的な挨拶や日常的な語彙を使った短い文章が理解できるレベルです。「今日は天気がいいですね」「駅はどこですか」といった場面での基礎的なやりとりが問われます。ハングルを読めるようになり、頻出の基本単語(名詞・動詞・形容詞)を一通り学んだ段階が目安です。
2級|スコア140点以上(TOPIK I)
難易度: 初級上
学習期間の目安: 6ヶ月〜1年
日常生活に必要な語彙・表現が使えるレベルです。買い物・交通・自己紹介など、生活場面での基本的なコミュニケーションが可能になっています。TOPIK Iの満点に近いスコアが必要なため、基礎語彙の定着と読解スピードの向上が鍵となります。
3級|スコア120〜149点(TOPIK II)
難易度: 中級入門
学習期間の目安: 1〜2年
日常生活や社会的な場面での意思疎通がある程度できるレベルです。ここからTOPIK IIの受験となり、作文セクションも加わります。書く力・語彙の幅・文法の正確さが同時に求められるため、初めてTOPIK IIを受験する方にとっては大きなステップとなります。
4級|スコア150〜189点(TOPIK II)
難易度: 中級
学習期間の目安: 2〜3年
ニュースや新聞などの内容をある程度理解できるレベルです。社会的なテーマや時事的な話題に関する語彙・表現が求められ、作文でも論理的な構成力が問われます。4級は「韓国語を実用的に使いこなしている」と評価される目安のひとつで、就職・進学においても評価されやすい級です。
5級|スコア190〜229点(TOPIK II)
難易度: 上級入門
学習期間の目安: 3〜4年
業務や研究目的での言語使用が可能なレベルです。専門的な語彙・複雑な文構造・抽象的なテーマへの対応力が必要になります。韓国企業への就職や大学院進学を目指す方が目標とする級といえます。
6級|スコア230点以上(TOPIK II)
難易度: 上級
学習期間の目安: 4年以上
専門分野での研究・業務遂行に支障がないとされる最高レベルです。ネイティブに近い語彙力・読解力・作文力が求められます。TOPIKの最高位であり、取得者は韓国語の高度な運用能力を持つと評価されます。
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目標設定——どの級を目指すべきか
TOPIKの目標級は「なぜ韓国語を学ぶのか」によって変わります。以下に、目的別の推奨級を整理します。
韓国語の趣味・日常会話が目的の方
推奨: 2級または3級
観光・旅行・K-POPや韓流ドラマをより深く楽しみたいという方には、2〜3級が現実的な目標といえます。2級があれば日常会話の基礎はほぼカバーでき、3級を取得すると社会的な場面でのやりとりも可能になります。まずTOPIK Iで2級を取得し、そこからTOPIK IIの3級を目指すルートが一般的です。
韓国留学・大学・語学堂入学が目的の方
推奨: 3〜4級
韓国の多くの大学・語学堂では、入学要件としてTOPIK 3〜4級を設定しています。語学堂であれば3級、大学学部への入学・編入であれば4級以上が求められるケースが多い傾向があります。ただし機関によって基準が異なるため、志望先の要件を事前に確認することをおすすめします。
韓国企業・日韓関連の就職が目的の方
推奨: 4〜5級
ビジネス場面で実際に韓国語を使う職種を目指す場合、4〜5級が評価の目安になります。4級は「実用レベルの韓国語力がある」と見なされやすく、5級以上になると業務での運用能力を証明できます。就職活動において韓国語力を武器にしたい方は、4級取得を最初のマイルストーンとして設定するのが現実的です。
韓国語の高度な運用・研究が目的の方
推奨: 5〜6級
翻訳・通訳・韓国語教育・学術研究など、専門的な場面での活用を目指す方は5〜6級が目標となります。6級の取得には相当な語彙力と精度の高い読み書き能力が必要です。長期的な学習計画のもと、段階的に級を積み上げていくことが重要です。
TOPIKを初めて受験する方へ
初受験であれば、まずはTOPIK Iで2級取得を目指すことをおすすめします。TOPIK IはTOPIK IIに比べて試験構成がシンプルで、作文セクションもありません。基礎を確認しながら試験形式に慣れるうえでも、TOPIK Iからスタートするルートが無理のない選択肢といえます。
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各級に向けた準備——学習法とアプリ
単語力を軸に学習を進める
TOPIKのどの級においても、語彙力は得点に直結します。リスニング・リーディング・作文のすべてで単語の理解が前提となるため、各級に必要な語彙を体系的に学ぶことが効率的です。闇雲に単語帳を進めるのではなく、TOPIKに頻出する語から優先的に学ぶことが大切です。
リスニングは繰り返し聴く習慣から
TOPIKのリスニングは話すスピードが速く、一度で聞き取る力が求められます。音声付きの教材を使い、同じ音声を繰り返し聴く「シャドーイング」や「ディクテーション」が有効です。単語学習でも音声確認を習慣にすることで、自然にリスニング力が底上げされます。
作文(TOPIK II)は構成力を意識する
TOPIK IIの作文セクションでは、論理的な文章構成と適切な表現を使う力が評価されます。接続表現・助詞の正確な使用・段落のまとまりなど、書く練習を早い段階から積んでおくと本番での余裕につながります。
まとめ
TOPIKのレベルは全6級で、TOPIK I(1・2級)とTOPIK II(3〜6級)に分かれています。スコア基準・試験構成・難易度はそれぞれ異なり、目的によって目指すべき級も変わります。まずは自分の学習目的を明確にし、現在の実力に合った現実的な目標を設定することが、効率的な学習の出発点です。
なお、2026年の日本国内試験日は7月5日(日)と10月18日(日)(主催:韓国教育財団)の予定です。受験を検討している方は、早めに公式サイトで最新情報を確認してください。
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