TOPIKに必要な単語数と効率的な覚え方|級別ロードマップと学習のコツ

TOPIKの勉強を始めるとき、多くの人が最初に迷うのが「単語は何語覚えればいいのか」という問いです。調べると「3,000語」「5,000語」「8,000語」と数字がバラバラで、どれを基準にすればいいのか分かりません。

結論から言うと、6級(最上級)まで目指すなら約8,000語TOPIK I(1〜2級)なら約2,000語が目安です。級によって必要数は大きく変わります。

この記事では、TOPIK過去問21回分と韓国の公的語彙リストなど8つのデータソースを統合して選定した8,000語を級別に振り分けた結果をもとに、必要語数の目安と、そこからどう学習を進めるかをまとめました。

TOPIK級別に必要な単語数【一覧】

区分 新しく覚える語数 累計
1級 TOPIK I 1,000語 1,000語
2級 TOPIK I 1,000語 2,000語
3級 TOPIK II 1,500語 3,500語
4級 TOPIK II 1,500語 5,000語
5級 TOPIK II 1,500語 6,500語
6級 TOPIK II 1,500語 8,000語

「累計」は、その級を目指すまでに覚えておきたい語の総数です。3級を目指すなら、1〜2級の2,000語に加えて1,500語、合わせて3,500語が範囲になります。

この数字の出どころ

前提として、TOPIKには公式の出題語彙リストがありません。英検やTOEICのような「公式単語集」がないため、教材ごとに必要語数の見積もりがバラつきます。調べるたびに数字が違うのはこのためです。

そこでこの記事では、TOPIK過去問21回分と韓国・国立国語院の公的語彙リストを含む8つのデータソースを重み付けして統合し、重要度の高い8,000語を選定したうえで、級ごとの学習量として割り付けました。上の表はその結果です。

選定に使った8つのデータソース

データソース 内容
TOPIK過去問(21回分) 実際に出題された語彙。最も重視
NIKL 2015 TOPIK語彙リスト 国立国語院によるレベル別語彙集(초급/중급)
韓国語基礎辞典(krdict) 学習者向け公的辞典。レベル付き語彙 約49,000語
NIKL 2003 学習用語彙 韓国語教育用の基礎語彙 約5,500語
NIKL 2005 コーパス頻度 一般語彙の使用頻度統計
wordfreq(韓国語) 多言語横断の頻度統合データ
Leipzig Corpora(韓国語) ニュース・Wikipedia・Webの大規模コーパス
NAVER新語コーパス 2002〜2019年の新語

1つのソースだけに頼ると、「過去問には出たが一般的でない語」や「頻度は高いが試験には出ない語」が混ざります。複数のソースで重要と判定された語ほど、TOPIKでも問われる可能性が高くなります。

なぜ「単語数」だけでは足りないのか

ここまで語数の話をしてきましたが、数字だけを追いかけても得点には直結しません。

同じ5,000語でも中身が違う

韓国語の語彙は数十万語あります。ランダムに5,000語覚えても、その中にTOPIKで問われる語が含まれている保証はありません。専門的なニュース語彙ばかり覚えたところで、日常的なテーマが中心の初級・中級では得点になりません。

重要なのは「5,000語覚えること」ではなく、「TOPIKに出る5,000語を覚えること」です。

出る語と出ない語の差は大きい

過去問21回分を分析すると、ほぼ毎回登場する語と、1回だけ出て以降現れない語がはっきり分かれます。먹다(食べる)、가다(行く)のような基本動詞は前者の典型です。学習時間が限られている以上、出現頻度の高い語から手をつけるべきです。

つまり単語学習で本当に問うべきは、「何語覚えるか」ではなく「どの語から覚えるか」です。

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この記事で紹介した8,000語は、そのままアプリに収録しています。8つの公開データソースをもとに客観的に選定し、各級の中でも頻出順に並べているため、頭から進めるだけで優先度の高い語から身につきます。全単語・全例文に音声付き。無料プランでTOPIK1級の1,000語から始められます。

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級別の単語学習ロードマップ

初級(1〜2級):累計2,000語 — 日常語・基本名詞・動詞を固める

TOPIK Iで問われるのは、日常生活に根ざした基本的な語彙です。次のカテゴリから積み上げます。

  • 基本名詞:가족(家族)、음식(食べ物)、날씨(天気)、시간(時間)
  • 基本動詞:먹다(食べる)、가다(行く)、오다(来る)、보다(見る)
  • 形容詞・状態語:크다(大きい)、작다(小さい)、많다(多い)、없다(ない)
  • 数字・時間表現:하나(1)、오늘(今日)、주말(週末)

この段階では、語の形と意味のペアを覚えることに集中します。例文の細かいニュアンスより、単語を見て意味がすぐ浮かぶ状態をつくるのが先です。

1級の1,000語で基本的な場面に対応でき、2級までの2,000語でTOPIK Iの語彙問題に対応できます。毎日20〜30語を新規に覚えつつ復習を重ねるペースなら、2〜4か月が目安です。

中級(3〜4級):累計5,000語 — テーマ別語彙とニュアンス語を広げる

TOPIK IIの中級では、日常語に加えてテーマ別の語彙が問われます。ニュース、社会生活、教育・文化などの文脈で使われる語が増え、語彙の幅を広げることが課題になります。

  • 社会・生活系:경제(経済)、문화(文化)、환경(環境)、교육(教育)
  • 感情・心理:긴장하다(緊張する)、걱정하다(心配する)、실망하다(失望する)
  • 接続・対比の表現:그런데(ところで)、반면에(一方で)

この段階からは、単語を単体で覚えるだけでなく例文ごと記憶します。どんな文脈で使われるかをセットで把握しておくと、読解でも作文でも応用できます。

初級の2,000語からの積み上げなので、追加で3,000語という計算になります。

上級(5〜6級):累計8,000語 — 抽象語・慣用表現・接続詞を押さえる

5〜6級では、論説・評論・学術的な文章が出題されます。抽象概念を表す語と、文章の論理構造をつくる表現の習得が欠かせません。

  • 抽象語・概念語:가치(価値)、본질(本質)、인식(認識)、관점(観点)
  • 慣用表現・複合語:눈에 띄다(目立つ)、손을 놓다(手を引く)
  • 接続・転換表現:그러나(しかし)、따라서(したがって)、이에 따라(これに伴い)

上級では語の意味を知っているだけでは足りず、文章の中でどう機能しているかを読む力が求められます。語彙学習と並行して長文読解を続けてください。

効率的な単語学習の方法

間隔をあけて復習する

一度覚えた語を翌日・3日後・1週間後と間隔を空けて確認すると、記憶が定着します。間隔反復と呼ばれる学習原理です。

新規に覚える語を増やすほうに意識が向きがちですが、既習語の確認を怠ると忘却が進みます。1日の学習時間の中で、新規と復習をバランスよく配分してください。

音声と組み合わせる

韓国語は連音化・濃音化などの発音変化が多く、文字だけで覚えると実際の音とずれます。単語を覚えるときは音声で発音を確認しておくと、リスニングでの聞き取りにもつながります。特に中級以上では、音のかたまりとして語を記憶していることが速い音声への対応力になります。

文脈の中で使う

語の意味を知っていることと、文章の中で使えることは別の段階です。覚えた語で例文を作ってみる、読んだ文章に出てきた語を文脈ごと記憶する——こうした習慣が中級以上では効きます。TOPIK IIの作文では、適切な語彙を自然に使う力が直接問われます。

頻出順で優先度をつける

学習時間は限られています。すべての語を均等に学ぶより、出題されやすい語から先に覚えるほうが、同じ時間で合格に近づきます。前半で述べた「どの語から覚えるか」を、実際の学習順序に落とし込む工程です。

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学習計画の立て方

必要語数が分かったら、試験日から逆算して1日あたりの語数を決めます。3級を目指していて現在1級レベルなら、残りは2,500語。6か月あるなら1日あたり約14語(復習込み)です。

TOPIKは日本国内では年3回(4月・7月・10月)実施されます。各回の試験日・申込期間は毎年変わるため、韓国教育財団の試験日程ページで最新の情報を確認してください。

まとめ

  • TOPIKの必要語数の目安は、1級1,000語/2級2,000語/3級3,500語/4級5,000語/5級6,500語/6級8,000語(いずれも累計)
  • TOPIKに公式の語彙リストはないため、この数字は過去問21回分と公的語彙リストなど8つのデータソースから選定した8,000語を級に割り付けた目安
  • 数だけでなく「どの語から覚えるか」が得点を分ける
  • 間隔をあけた復習・音声との併用・文脈での運用を組み合わせると定着する

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