「ハングルの一覧表をまとめて見たい」「母音と子音をいちどに確認したい」という方向けに、字母を体系別に整理しました。母音21個・子音19個・パッチムの代表発音7種類を表形式で網羅しています。反切表の読み方と、一覧を効率よく覚えるコツも合わせて解説します。
なぜ字母を一覧で把握するか
ハングルは「アルファベット」に近い表音文字です。約40個の字母(母音と子音)を覚えれば、原則として書かれているとおりに読めるようになります。
ランダムに単語を丸暗記するより、字母を体系ごとにまとめて把握するほうが効率的です。理由は二つあります。一つは、字母同士に形・音の規則性があるため、グループで覚えると記憶に定着しやすいこと。もう一つは、一覧で把握すると「まだ覚えていない字母はどれか」が一目でわかり、学習の進捗を管理しやすくなることです。
この記事では母音・子音・パッチムの順に、表を使って完全網羅します。
本編解説
母音一覧(全21個)
ハングルの母音は基本母音10個と、それを組み合わせた複合母音11個の計21個です。
基本母音(10個)
| 字母 | 読み(カタカナ目安) | ローマ字 | 発音のコツ |
|---|---|---|---|
| ㅏ | ア | a | 口を大きく開けて「ア」 |
| ㅑ | ヤ | ya | ㅏにy音を加えたもの |
| ㅓ | オ | eo | 口を丸めずに「オ」。日本語の「オ」より口が横広になる。つまずきやすい |
| ㅕ | ヨ | yeo | ㅓにy音を加えたもの |
| ㅗ | オ | o | 唇を丸めて「オ」。ㅓとの区別に注意 |
| ㅛ | ヨ | yo | ㅗにy音を加えたもの |
| ㅜ | ウ | u | 唇を丸めて「ウ」 |
| ㅠ | ユ | yu | ㅜにy音を加えたもの |
| ㅡ | ウ | eu | 唇を横に広げて「ウ」。日本語の「ウ」とは異なる。つまずきやすい |
| ㅣ | イ | i | 日本語の「イ」に近い |
ポイント:ㅓ(eo)とㅗ(o)、ㅡ(eu)とㅜ(u)は日本語に対応する音がありません。カタカナの「オ」「ウ」で済ませると、ネイティブに通じにくい場合があります。音声で繰り返し確認するのが効果的です。
複合母音(11個)
基本母音を組み合わせてできた母音です。ㅐとㅔ、ㅒとㅖは現代韓国語ではほぼ同音(エ)として発音される傾向があります。
| 字母 | 読み(カタカナ目安) | ローマ字 | 構成 |
|---|---|---|---|
| ㅐ | エ | ae | ㅏ+ㅣ |
| ㅒ | イェ | yae | ㅑ+ㅣ |
| ㅔ | エ | e | ㅓ+ㅣ |
| ㅖ | イェ | ye | ㅕ+ㅣ |
| ㅘ | ワ | wa | ㅗ+ㅏ |
| ㅙ | ウェ | wae | ㅗ+ㅐ |
| ㅚ | ウェ | oe | ㅗ+ㅣ |
| ㅝ | ウォ | wo | ㅜ+ㅓ |
| ㅞ | ウェ | we | ㅜ+ㅔ |
| ㅟ | ウィ | wi | ㅜ+ㅣ |
| ㅢ | ウィ | ui | ㅡ+ㅣ(助詞では「エ」に近い音になることがある) |
子音一覧(全19個)
子音は平音・激音・濃音の3グループに分かれます。合計19個です。
平音(9個)
もっとも基本的な子音です。語中(母音に挟まれたとき)では有声音に変化するものがあります。
| 字母 | 名称 | 語頭の読み | ローマ字 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ㄱ | 기역(キヨク) | ク/カ行 | g/k | 語中でガ行に有声化 |
| ㄴ | 니은(ニウン) | ナ行 | n | |
| ㄷ | 디귿(ティグッ) | ト/タ行 | d/t | 語中でダ行に有声化 |
| ㄹ | 리을(リウル) | ラ行 | r/l | |
| ㅁ | 미음(ミウム) | マ行 | m | |
| ㅂ | 비읍(ビウプ) | プ/パ行 | b/p | 語中でバ行に有声化 |
| ㅅ | 시옷(シオッ) | サ行 | s/ss | ㅣ系母音の前ではシャ行 |
| ㅇ | 이응(イウン) | 無音 | -/ng | 初声では無音、終声ではng音 |
| ㅈ | 지읒(チウッ) | チャ行 | j | 語中でジャ行に有声化 |
激音(5個)
対応する平音より強く息を出して発音します。平音に「ㅎ」が加わるイメージです。
| 字母 | 名称 | 読み | ローマ字 |
|---|---|---|---|
| ㅊ | 치읓(チウッ) | チャ行(強い息) | ch |
| ㅋ | 키읔(キウッ) | カ行(強い息) | k |
| ㅌ | 티읕(ティウッ) | タ行(強い息) | t |
| ㅍ | 피읖(ピウプ) | パ行(強い息) | p |
| ㅎ | 히읗(ヒウッ) | ハ行 | h |
濃音(5個)
喉を締め、息をせき止めるように発音する緊張音です。対応する平音を二つ重ねて表記します。
| 字母 | 対応平音 | 読み(目安) | ローマ字 |
|---|---|---|---|
| ㄲ | ㄱ | 詰まった「ッカ」 | kk |
| ㄸ | ㄷ | 詰まった「ッタ」 | tt |
| ㅃ | ㅂ | 詰まった「ッパ」 | pp |
| ㅆ | ㅅ | 詰まった「ッサ」 | ss |
| ㅉ | ㅈ | 詰まった「ッチャ」 | jj |
ポイント:日本語には平音・激音・濃音の区別がないため、ㄱ・ㅋ・ㄲの聞き分けは多くの日本語話者がつまずくポイントです。音声を聞き比べる練習が効果的です。
パッチム一覧(代表発音7種類)
パッチム(받침)は音節の下部に置かれる子音で「支えるもの」を意味します。どんな子音がパッチムに来ても、発音は次の7種類のいずれかに収束します。
| 代表発音 | 該当する字母 | 発音の特徴 | 代表単語 |
|---|---|---|---|
| ㄱ(k) | ㄱ・ㄲ・ㅋ | 喉を閉じて止める | 약(薬)→ [약] |
| ㄴ(n) | ㄴ | 舌先を上歯茎に当てて「ン」 | 산(山)→ [산] |
| ㄷ(t) | ㄷ・ㅅ・ㅆ・ㅈ・ㅊ・ㅌ・ㅎ | 舌先を上歯茎に当てて止める | 옷(服)→ [옫] |
| ㄹ(l) | ㄹ | 舌先を上につけて「ル」 | 말(言葉)→ [말] |
| ㅁ(m) | ㅁ | 唇を閉じて「ム」 | 밤(夜)→ [밤] |
| ㅂ(p) | ㅂ・ㅍ | 唇を閉じて止める | 잎(葉)→ [입] |
| ㅇ(ng) | ㅇ | 鼻から抜ける「ン」 | 방(部屋)→ [방] |
二重パッチム(겹받침)について:ㄳ・ㄵ・ㄶ・ㄺ・ㄻ・ㄼなど2つの子音が並ぶパッチムは11種類あります。後に母音が来るか子音が来るかによって読み方が変わるため、最初は代表的なもの(없다→[업따]、읽다→[익따]など)から確認するのが現実的です。
反切表の読み方
ハングルの1文字は「初声(子音)+中声(母音)+終声(パッチム、任意)」の組み合わせで成り立ちます。この組み合わせを一覧にしたものが反切表です。
読み方の基本は単純です。「初声の子音 + 中声の母音 +(あれば)終声の子音」を重ねて1音節として発音します。
以下は초성(ㄱ・ㄴ・ㄷ・ㄹ・ㅁ・ㅂ・ㅅ)と중성(ㅏ・ㅣ・ㅜ)の組み合わせ例です。
| 초성 \ 중성 | ㅏ(ア) | ㅣ(イ) | ㅜ(ウ) |
|---|---|---|---|
| ㄱ | 가(가/ga) | 기(기/gi) | 구(구/gu) |
| ㄴ | 나(나/na) | 니(니/ni) | 누(누/nu) |
| ㄷ | 다(다/da) | 디(디/di) | 두(두/du) |
| ㄹ | 라(라/ra) | 리(리/ri) | 루(루/ru) |
| ㅁ | 마(마/ma) | 미(미/mi) | 무(무/mu) |
| ㅂ | 바(바/ba) | 비(비/bi) | 부(부/bu) |
| ㅅ | 사(사/sa) | 시(시/si) | 수(수/su) |
初声がない(母音だけ)の場合は、ㅇを初声に置きます。例:아(ア)・이(イ)・우(ウ)。
パッチムを加えると3層構造になります。例:강(강=江)はㄱ(初声)+ㅏ(中声)+ㅇ(終声)です。
一覧を覚えるコツ
形の類似性でグループ化する
基本母音はㅏ・ㅑ、ㅓ・ㅕ、ㅗ・ㅛ、ㅜ・ㅠのように「y音ありとなし」のペアになっています。まず基本形を覚え、y音版はその派生として捉えると記憶の負荷が減ります。
子音は3グループで整理する
平音→激音→濃音の順に「息の強さ」で並んでいます。ㄱ(ga/ka)・ㅋ(ka、強)・ㄲ(kka、詰まる)の3つをセットで声に出すと、音の違いが体感しやすくなります。
パッチムは7代表音から
27種類のパッチム字母を最初からすべて覚えようとするより、「7つの代表発音に収束する」というルールを先に理解するほうが効率的です。読めない単語に当たったときも「どの代表音に当てはまるか」で整理できます。
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練習・定着のコツ
字母の一覧表を「見るだけ」にとどめると、記憶への定着は浅くなりがちです。一覧を活用する際に組み合わせたい練習法を紹介します。
音読を加える
表の字母を黙って目で追うだけでなく、声に出して読みます。視覚・聴覚・発声を同時に使うことで、記憶の経路が増えます。音源(アプリや動画)に合わせてシャドーイングするのも効果的です。
書き取りで定着させる
字母は手で書いて覚えると形が身につきます。母音10個を書いたら複合母音11個へ、平音を書いたら激音・濃音へと段階を上げていきます。覚えているかどうかを確かめるため、一覧を隠して書いてみる方法もおすすめです。
単語に当てはめて確認する
字母の知識を定着させる最短経路は、実際の単語で使ってみることです。학교(학교/学校)・식당(식당/食堂)など、知っている韓国語の単語を字母に分解してみると、文字と音のつながりが実感しやすくなります。
まとめて覚えようとしない
21個の母音と19個の子音を1日で完全に習得しようとすると、混乱しやすくなります。「今日は基本母音10個だけ」「今日は平音9個だけ」というように、1セッション当たりの量を絞ることが継続につながります。
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次のステップ
字母の一覧が頭に入ったら、次は発音変化ルールに進むのが一般的な流れです。連音化・鼻音化・激音化・濃音化といったルールを理解することで、「書き言葉と話し言葉の違い」が読めるようになります。
また、単語学習を並行して始めると字母の定着が加速します。知っている字母で書かれた単語を見つけるたびに「読める」という手応えが生まれ、学習継続の動機になりやすいです。発音→単語→文法の順に進むと、段階的に韓国語の全体像が見えてきます。
まとめ
ハングルの字母は母音21個・子音19個の合計40個です。一見多く感じますが、形・音の規則性でグループ化して覚えると、1〜2か月程度で読み書きの基礎を固めることができます。一覧表を見るだけでなく、音読・書き取り・単語への応用を組み合わせることが定着のポイントです。
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